概要 各種機能 スイッチング解析
ソフトウェア DS-821

スイッチング解析ソフトウェア DS-821(DS-8000シリーズ用)

高速化した高電圧・大電流信号を高分解能で測定するとともに、デバイスの特長に応じて解析方法を変更することが可能です。

スイッチング解析ソフトウェア DS-821 カタログ

(ファイル名 : DS-821_SWSoft_Catalog_2209.pdf)

主な特長

DS-8000用スイッチング解析ソフトは、デジタルオシロスコープDS- 8000シリーズのプラグイン・ソフトウェアであり、パワーデバイスの動特性を解析し、解析された波形と結果を画面に表示します。


  • 解析対象は、IGBT、IPM、MOSFETなど
  • 解析内容は、ターンオン、ターンオフ、逆回復、短絡など、測定パラメータに基づいた解析結果を表示
  • 波形データ、測定パラメータのファイルの保存と読み込み機能
  • カーソルで指定した範囲の波形データを解析

1. Measure type [測定種別]

基本的な測定種別を選択します。

2. Parameter for measurement [測定パラメータ]

解析測定するための条件を設定します。5 個のタブで構成され、Measure type [測定種別]によってタブ名称が変化します。

3. Input [入力]

解析対象の波形を取り込む方法を設定します。波形取込み動作に同期して波形を取り得込む方法、ボタン押下で測定波形を転送する方法、CSVファイルを読み込む方法を選択できます。

4. Result of analysis/Setup [解析結果/設定]

動特性の解析結果を表示します。

5. Wave display, Marker and Cursor [波形表示形式,マーカー,カーソル]

波形表示に関する設定項目や解析範囲を表すメーカー表示及びカーソル表示を設定します。

6. Operation button for Expand marker [拡大マーカー操作ボタン]

拡大マーカーの操作と波形の時間軸方向の拡大表示操作ができます。

7. Waveform display area [波形表示領域]

捕捉波形やファイルから読み出した各波形レベルの0位置、グリッド表示左端を0基準とした時間、水平レンジ、垂直レンジが表示されます。

測定パラメータの例

解析結果 解説 単位
IGBT IPA MOSFET
VCE VDS VCE または VDSのトップレベル - ボトムレベル V
IC ID ICまたはIDのトップレベル - ボトムレベル A
ICP IDP IC またはIDのピーク - ボトムレベル A
Irr 逆回復電流。IC またはIDのピーク - トップレベル A
ton ターンオン時間。以下の範囲の時間
・始点
IGBTの場合
始点は、VGE指定レベルを上に切る点。ない場合は、解析始点。
IPMの場合
始点は、VGE 指定レベルを下に切る点。ない場合は、解析始点。
・終点
終点は、tr 終点。ない場合は、解析終点。
s
Tr 上昇時間。Trレンジの時間。Iの立ち上がり時間。 s
td(on) td(on) ターンオン遅延時間。ton - tr s
Eon ターンオン損失。以下の範囲のエネルギーロス(mJ)
・始点= IC のスイッチング・ロス測定始点
・終点= VCE のスイッチング・ロス測定終点
J
tc(on) スイッチングターンオン時間。
I の立ち上がりと V の立ち下がりの範囲。(パラメータ) の時間。
W
Trr 逆回復時間。Trrレンジの時間。I突出部の立ち下がり時間。 s
Power Max Power の最大値 W
dI/dt Ic の Tr レンジの傾き A/s
dI/dt Max dI/dt レンジの隣り合った点(3 点移動平均点) の微分の最大値 A/s
-dI/dt Trr 部の立ち下がりの傾き A/s
dV/dt V の立ち下がりの傾き V/s
dV/dt Max |dV/dt| の最大値 V/s

ターンオン測定 Turn on 解析結果例