工場新設 止まらないネットワーク構築
医療用薬品製造業
神奈川県 某医療用薬品製造メーカー様
従業員数 約280名
(対象拠点:工場 200名程度)
課 題
- 新工場の増設に伴い、「止まらない」工場内ネットワークを構築したい
解 決
- 基幹スイッチを2台のスイッチ構成として冗長化を実現
- 負荷分散と同時に広帯域化も実現し、通信速度を改善
導入の背景
今や工場内LANは製造ラインの生命線!
生産活動を妨げない「止まらない」工場内ネットワークを構築したい
医薬品の製造現場増設に伴い、製造工程における作業効率向上が重要な課題となっていました。「工場内のネットワーク停止=製造現場での生産活動停止」と考えておられたので、万一の際でもネットワークが止まらない、冗長性のあるシステム構築がキーポイントとなりました。
現在の工場が、継ぎ足しを繰り返されたネットワーク構成となっており、製造効率低下という悪い影響を及ぼしていましたので、広帯域化も併せて実現するネットワーク構築をご提案しました。
既工場における問題点
- 機器故障やケーブル劣化により既工場ネットワークが停止してしまうことがある
- サーバやPC端末などの段階的な増設で予想以上に負荷がかかり、トラフィック集中時の通信速度低下
- 製造現場での誤接続によるループ現象がしばしば発生
- 無線LAN上で、その都度アクセスポイント増設により[接続が切れる][繋がらない]など不安定
- 既工場は第2生産拠点として継続させ、新工場と接続し情報共有できるネットワーク構築
お客様と一緒に要求仕様から見直し、新工場のネットワーク構築をゼロベースからスタート!
導入のポイント
基幹スイッチにSBx908を導入し、機器と経路を冗長化
ギガ対応SWと光ケーブル敷設により広帯域化をご提案!
課題解決のために、以下のシステム構築をご提案しました。
お客様へのご提案
基幹スイッチにSBx908を導入して冗長化と負荷分散
データトラフィック量が最も集中する基幹のセンタースイッチに、アライドテレシス製のSBx908を配置して冗長化。同じ動きをする2台のスイッチを配置するため、負荷分散の機能も果たす。(VCSとリンクアグリケーションという仕組みにより、負荷分散型冗長ネットワーク構築)
接続する各スイッチにギガ対応のGS926Mを配置
サーバー(約30台)、ルーター(約5台)を接続するサーバールーター収容スイッチ、および、各エリアごとに設置するフロアスイッチに、ギガ対応のGS924Mを配置。ループガード対応機種なので、LANケーブルの誤接続にも対応可。
基幹スイッチにSBx908を導入して冗長化と負荷分散
各スイッチを端子盤に収容させるため、管理しやすいようWEBブラウザでの設定を可能とする。
基幹スイッチにSBx908を導入して冗長化と負荷分散
通信エリアを明確にし、干渉しないよう設計および設置する事で広帯域化を実現。
基幹スイッチにSBx908を導入して冗長化と負荷分散
外部からの侵入を防ぐため、PC端末は802.1xで認証し、バーコード端末はMACフィルタで対応。
導入の効果
冗長化と広帯域化を実現!
止まらないネットワークが構築できました
提案を採用いただき、冗長性のある新工場内ネットワークの構築を実現しました。
新工場内ネットワーク系統図
お客様の声
新工場内ネットワークの導入効果は、既に随所に表れています
各端末で1Gbpsの広帯域を利用できるようになり、薬品や製造ラインに関する各種管理サーバーなどへ快適にアクセスできています。
今後は最も期待値の高い冗長構成の効果を楽しみにしています。