あいさつ

 株主の皆様におかれましては、平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

 当社グループでは、2022年度を起点に4年間の中期経営計画「REBORN」を策定し、聖域なき大胆なコスト構造改革、省エネ・効率化などカーボンニュートラル社会の実現に貢献する成長戦略、そしてESG経営を不退転の決意で推進しています。

 一方で中期経営計画2年目までの進捗は、施策は着実に実行しているものの、地政学リスクに端を発したサプライチェーンの混乱や、原燃料価格の高騰、円安の進行等の外部環境の変化が、仕入コスト上昇や部品先行手配による棚卸資産評価損の増加等に繋がり、当社グループの損益に大きな影響を与えており、中期経営計画で掲げる目標から大きな乖離が生じております。

 このような状況を改善すべく、主力の情報通信事業における生産性の向上、電子計測事業及びコンタクトセンター事業の強化、並びに2023年12月に資本業務提携を締結した、あいホールディングス株式会社とのシナジー創出にリソースを集中させることにより、永続的な利益体質を構築してまいります。
 当社とあいホールディングスは、計測機器事業、受託生産事業、共同研究開発等、事業における親和性が高く、多分野にわたり大きなシナジーを生み出すことができると確信しております。
 同社との協業施策の早期且つ確実な実施等、同社との協業深化を徹底し、成長戦略を早急に進めていくことが、当社の持続的な利益体質の実現に必要不可欠であると認識しております。

 当社グループはこれからも、さらなる事業の拡大と成長を目指し、企業価値の向上に全力で取り組む所存でおります。

 なお、2024年6月27日開催の第115回定時株主総会の決議をもちまして、当社は9月27日付で上場廃止となることが決定いたしました。1957年の上場から67年に渡り、これまでご支援いただきました株主の皆様には、心より感謝申し上げます。
 当社は、10月1日付であいホールディングスの完全子会社となりますが、今後はグループとして最大の利益を生み出すことに貢献していく所存でございます。
 社員一同、全力を尽くし事業の発展に努めてまいりますので、引き続き皆様のご愛顧を賜れますと幸いです。

 これまでのご支援に改めて心より御礼申し上げますとともに、今後とも変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。

2024年6月
代表取締役社長 木村 彰吾