光プローブ電流センサ OpECS
(Optical-probe-Electric-Current-Sensor)
- 極小センサヘッド (最小Φ0.45mm)
- アイソレーション電流測定に対応
- 広帯域 ( DC ~ 150MHz )
- 測定可能電流 ±140A
- 50Ω BNC入力のオシロスコープで利用可能
OpECS *について
OpECS(オペックス)は、電流の周りに発生する磁場をファラデー効果により捉えることで、電流測定を可能にする
光プローブ電流センサです。センサヘッド部に磁場が存在すると、直線偏光は磁場の影響を受けてその振動方向が変化します。
振動方向は磁場の向きに従って楕円軌道を描き、その方向変化は磁場の大きさに比例します。
楕円形に偏光した光の情報は後段の本体(コントロールユニット)に送られ、光信号から電気信号に変換されます。
この信号を 50Ω 終端の BNC コネクタを備えたオシロスコープなどに入力することで、電流の測定が行えます。
* OpECSは、シチズン時計株式会社の登録商標です。
OpECSの感度と測定電流範囲
【導体とセンサの位置関係】
下左図の①のように、導体の中心に感受部を接触させると最大感度が得られます。導体を流れる電流の向きに対して、
①のように配置した場合は正の出力が得られ、②のように配置した場合は反転した出力が得られます。
③のように導体中心から離れた場合は磁界が弱まり、下右図のように感度が変化します。
このため、適正な距離を保つことにより、測定可能電流よりも大きな電流の測定が可能になります。
【導体中心とセンサ間の距離の差異】
導体中心と感受部までの距離が一定であれば、下図のように導体径が変わっても感度は変化しません。
【直線性】
±140Aまで±1%の直線性を維持します。
【測定可能電流範囲】
* Φ0.5mm銅線に接触させて測定
OpECS仕様表
項目 | 仕様 | 備考 |
---|---|---|
周波数帯域 | DC ~ 150MHz (-3dB) | - |
測定可能電流 | ±140A * | センサと導体中心の距離に応じて、左記測定可能電流を超える測定も行えます |
感度 | 25.78 mV/A * (0.073 mV/A・m-1) |
- |
出力電圧範囲 | ±4.7V | - |
ノイズ | 6.3 mVrms | 無入力時、帯域200MHzの測定器にて |
直線性 | ±1% * | - |
出力コネクタ | BNC | オシロスコープ入力:50Ω 終端 ** |
使用温度範囲 | -10℃ ~ +50℃ | センサヘッド部 |
使用温度範囲 | +15℃ ~ +35℃ | コントロールユニット部 |
電源電圧 | AC100~240V (50/60Hz) | - |
消費電力 | 11W | - |
* Φ0.5mm銅線に接触させて測定
** 50Ω フィードスルー終端器を使用することで、1MΩ 入力のオシロスコープでも利用できます
外形・質量
■ コントロールユニット
項目 | 仕様 | 備考 |
---|---|---|
寸法 ( W×L×H ) | 158.0×254.0×108.0 mm | 突起物は含まない |
質量 | 約2kg | - |
■ センサヘッド
項目 | 仕様 | 備考 |
---|---|---|
先端形状 (Φ×L) | Φ0.45×1mm | 代表値 |
質量 | 約5g | - |
オーダーインフォメーション
以下2点が必要です。
■ OpECS本体 (コントロールユニット)
■ センサヘッド (下記3種から選択)
名称 | 外観・寸法 | 特長 |
---|---|---|
Verticalヘッド |
|
長さ50mm 先端0.8mm |
Horizontalヘッド |
|
先端Φ0.45mm |
ICクリップヘッド |
|
導体-センサ距離が一定の場合測定可能 |