パワーアナライザ PPA5500 / 4500シリーズ
各種機能

オートレンジ / アップレンジ / マニュアルレンジ機能

入力カップリングの独立して設定可能

電力測定条件に合わせたワイヤリング接続

帯域設定機能

様々な電力変化に応じた演算周期測定機能

電力測定基準の設定機能

多彩なアプリケーションモード

インダクタンスロス測定機能

オートレンジ / アップレンジ / マニュアルレンジ機能

電圧電流のレンジ設定を3種類の切替モードから選択可能です。

  1. オートレンジ

    入力電圧電流レベルに応じて上下レンジの自動切替を行います。
    (常にADコンバータのダイナミックレンジを有効に使用して測定します)


  2. アップレンジ

    設定レンジの120%の入力に対して上レンジに自動切替を行います。
    (設定レンジに対して過大入力によるオーバーレンジを防ぎます)


  3. マニュアルレンジ

    ユーザが指定したレンジ設定を固定して測定を行います。(レンジ自動切替なし)
    (入力電圧電流範囲が既知で測定レンジを変えることなく測定したい場合)


オートレンジ / アップレンジ / マニュアルレンジ機能

入力カップリングを各相独立して設定可能

通常は基準となる電圧(単相・三相)の同期関係に基づいてパワー測定を行いますが、非同期の電力を独立して個別に測りたい場 合に、各相のレンジ・周波数帯域を独立して設定できます。(独立した3つの電力計)

入力カップリングを各相ごとに独立設定

電力測定条件に合わせたワイヤリング設定

電力測定条件に合わせたワイヤリング接続設定

ワイヤリング設定例

接続形態に合わせて様々なワイヤリング設定が可能です。
通常は基準となる電圧の同期関係に基づいてパワー計測を行いますが、非同期の電力を独立して個別に測定したい場合、independentの設定で、それぞれが独立した電力計として使用できます。


1相1電力計(single phase 1)

1相1電力計

2相2電力計(2 phase 2 wattmeter)

2相2電力 2相2電力

1相1電力計+3相2電力計(3 phase 2 wattmeter + phase3)

3相2電力計 3相2電力計

3相3電力計(3 phase 3 wattmeter)

3相3電力計 3相2電力計

帯域設定機能

電圧電流の帯域設定は3種類の切替モードから選択可能です。

  1. DC(DC-3Hz)
    DC成分(時間と共にベースラインが変動する成分も含む)
    3Hzまでの電力測定
  2. Low(DC-30kHz)
    基本電力(50/60Hz)を基準とする高調波成分をターゲットとした電力測定
  3. Wide(DC-2MHz)
    PWMインバータの出力を対象とした真の電力測定
  4. Noise filter
    カット・オフ周波数範囲を任意に設定しデジタルノイズフィルタとして使用できます
帯域設定対応モード例

様々な電力変化に応じた演算周期測定機能

  1. 表示更新速度
    解析する電力の表示更新速度をVery Slow ~ Very Fastの5段階に設定でき、また任意の時間を直接設定することも可能です。

    演算周期測定設定
  2. スムージング機能
    スムージングフィルタによってより電力を安定的に測定することが可能です。
    スムージング時間は2段階設定(nomal/slow)が可能で表示更新速度の設定と合わせて、適切な電力測定が可能です。また、大きな入力があった場合のスムージングリセットのON/OFFにも対応しているので、早い応答が必要な測定にも対応しています。


    スムージング機能

電力測定基準の設定機能

電力測定基準の設定

電力測定の際の周波数・位相の基準をそれぞれ設定可能。待機電力などの電流が断続的に流れる電力の場合は基準を電流に設定します。

電力を測定する際に、周波数の基準と位相の基準をそれぞれ設定することができます。
周波数の基準については、待機電力などで電流が断続的に流れる場合などに最適です。また、モーターなどのスピード入力基準にも設定可能です。

多彩なアプリケーションモード

メニューを選択するだけで、「PWMモータドライブ」、「照明装置安定器」、「突入電流」、「電力変圧器」、「待機電力」などの測定に最適なパラメータが自動設定されるため簡単に、最適な測定が行えます。


PWMモータドライブモード

「PWM モータドライブ測定モード」使用による、トルク、加速度センサ付加時の結線例

インダクタンスロス測定機能

ダイナミックレンジが広く位相測定確度が高いパワーアナライザでは、動的なインダクタンスロスを高精度で測定することができ ます。直流が重畳する条件などで実動作中の損失測定ができることが特長です。


インダクタンスロス測定