2014年入社。大学時代はAIを研究し、コミュニケーションの重要性を実感。古くからコンピュータやネットワークに親しみ、近年は幅広いコミュニケーションツールの開発を実践する岩崎通信機に興味を抱いて入社。現在はかねてから希望だったオープンイノベーションの仕事に携わる。休日はドライブやキャンプを楽しんで気分をリフレッシュする。まとまった休みには北海道などへと遠出するという。
オープンイノベーションで、
音声の自動解析を研究
これまでは、PHS基地局の開発やカメラと通信技術を使った画像監視システムなど、さまざまな機器やシステム開発に携わってきました。そして2018年7月からは、かねてからの希望だったオープンイノベーションの仕事を行う部署に配属。この部署は外部の研究機関と連携しながら革新的な技術を開発しており、当社の他部門が取り扱っていない領域の技術を研究・開発することで、将来の事業の種を育むというミッションを担っています。さまざまな要素研究を行っていますが、私が打ち込んでいるのは電話の音声の自動解析です。話している内容や声質などを解析する技術開発で、セキュリティ関連など幅広い分野に役立てたいと考えています。
開発した監視システムが、
新型コロナウイルスの
ワクチン管理に利用される
研究開発の仕事は、自分が携った製品が世の中に出て役立つということが何よりの喜びです。ゼロからアイデアを出して製品をつくるプロセスは、思うように運ばないことがほとんどです。しかし、試行錯誤を経て生まれた製品には愛着が湧きますし、実際に使われているところを見ると「この仕事をしていて良かった」と感じます。実は、私が開発に関わった技術が杉並区の新型コロナウイルスのワクチンの温度管理に活用されました。ベースになったのが工場の省力化のために、機械のメーターをカメラで監視することを目的とした画像認識技術ですが、この技術がワクチンを保存する冷凍庫の温度が異常値になった場合に知らせるシステムにも転用されました。多くの人の健康を守ることにも貢献できていることに大きな喜びを感じましたね。
日本からイノベーションを起こすという
高い志で研究に挑む
オープンイノベーションセンターの使命は社外の企業とアライアンスを組み、新しい製品やシステム開発の種をまくことです。そのミッションを果たすために重要になるのが、常識にとらわれない発想力やチャレンジ精神だと思います。その点、当社は自由に自分の意見を言える環境ですし、筋が通っていればやりたいことにチャレンジさせてくれる風土です。こうした恵まれた環境を生かして、社会にインパクトを与えられる技術やソフトを開発したいと考えています。新型コロナの拡大という背景もあって社会は急速にデジタル化していますが、日本はDX人材が不足するなど、欧米などの海外から水をあけられている状況です。そんな状況を打破し、日本からイノベーションを起こすという高い志を胸に抱きながら、これからも研究開発に臨んでいきます。